
こんにちわ😄

今日は頭蓋骨にある神経や血管を通す管の1つである「頸静脈孔(けいじょうみゃくこう)」について見ていこうと思います

頭蓋骨の頸静脈孔:まとめ
頸静脈孔とは?

頸静脈孔は頭蓋骨にある神経や血管を通す為にある穴(孔)です

下の写真は右半分の頭蓋骨底を上から見た図ですが、赤丸内にある白いスペースが頸静脈孔です


頸静脈孔は1つの骨の中に穴が空いているという訳ではなく、側頭骨と後頭骨の2つの骨の間に位置しています

下の写真では紫が後頭骨、赤が側頭骨で色分けされていますが、緑円の中にある頸静脈孔は後頭骨と側頭骨の間にあることがわかります


位置としては脊髄が通る大後頭孔よりすぐ外側に位置します

横から見ると大後頭孔よりも若干上方に位置します


また頸静脈孔は側頭骨のJugular spineと後頭骨のjugular processを結ぶ繊維性の組織によって2分されると報告している論文があります(参照資料4)

下の写真、青矢印が側頭骨のjugular spine、赤矢印が後頭骨のjugular processです

頸静脈孔を通るもの

頸静脈孔には主に以下の神経や血管が通ります
<頸静脈孔を通過する主な組織>
- 舌咽神経
- 迷走神経
- 副神経
- 内頸静脈
- 下錐体静脈洞
- S状静脈洞
- 後硬膜動脈(後頭蓋窩の硬膜を栄養する枝)

先ほども述べたように頸静脈孔は繊維組織によって二分され、前内側部と後外側部に分かれます

頸静脈孔を通過するものもこの前内側部と後外側部に分けることが出来ます
<頸静脈孔の前内側部を通過するもの>
- 鼓室神経(舌咽神経の分枝)
- 舌咽神経
- 下錐体静脈洞
<頸静脈孔の後外側部を通過するもの>
- 迷走神経
- 迷走神経耳介枝
- 副神経
- 内頸静脈
- 頸静脈球(内頸静脈とS状静脈洞の連結部分)
- 後硬膜動脈
まとめ

今回のまとめです!
- 頸静脈孔は頭蓋骨にある孔の1つで側頭骨と後頭骨によって形成される
- 頸静脈孔を通過する主なものは舌咽神経、迷走神経、副神経、内頸静脈、S状静脈洞、下錐体静脈洞、後硬膜動脈
参照資料
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