
こんにちわ😄

今回は肋骨と肩甲骨を繋ぐ「前鋸筋」について見ていこうと思います

前鋸筋の構造と作用

まず最初に前鋸筋の構造について見ていき、その後に前鋸筋の作用について見ていきます
前鋸筋の構造
付着部

前鋸筋は下の写真のように横から見ると扇のような形をした筋肉です


基本的な付着部としては前鋸筋は第1肋骨〜第9肋骨と肩甲骨に付着します

ただし前鋸筋は縦に長い筋肉ですので、その部位によって若干付着部や機能は異なってきます

前鋸筋はその構造から多く3つの部位の分けられます。その部位は
- 上部繊維
- 中部繊維
- 下部繊維
の3つです

<前鋸筋の3つの繊維>
- 上部繊維
- 中部繊維
- 下部繊維

上記3つの繊維はそれぞれの付着部によって分類されています

上部繊維は肩甲骨上角と第1〜2肋骨、中部繊維は肩甲骨内側縁と第2〜3肋骨、下部繊維は肩甲骨下角と第4〜9肋骨に付着します(参照資料3)
<前鋸筋の付着部>
- 上部繊維:肩甲骨上角、第1〜2肋骨
- 中部繊維:肩甲骨内側縁、第2〜3肋骨
- 下部繊維:肩甲骨下角、第4〜9肋骨


赤丸が肩甲骨上角、緑が内側縁、青が下角です

ただし、前鋸筋が第1肋骨に付着していない場合や、第10肋骨まで付着している場合もあり、付着部には個人差があります
滑液包

前鋸筋は体側面から肩甲骨と肋骨の間を抜ける様にに走るため、多くの組織と接触します


そしてそれらの組織との間の摩擦を減らす為に、前鋸筋は滑液包によって挟まれています

前鋸筋は後方で肩甲下筋と接触し、両者の間には肩甲下滑液包があります

ちょうど下の写真の青矢印で示した部分に肩甲下滑液包があります


また前鋸筋は前方では肋骨と接触し、両者の間には肩甲骨胸郭滑液包があります

赤矢印(下写真)で示した部分に肩甲骨胸郭滑液包があります

<前鋸筋を挟む滑液包>
- 肩甲下滑液包:前鋸筋と肩甲下筋の間に位置する
- 肩甲骨胸郭滑液包:前鋸筋と肋骨の間に位置する
筋連結

前鋸筋は他に筋群との筋連結についても報告されています

以下の筋肉が前鋸筋と筋連結していたと報告があった筋肉です
- 肩甲挙筋
- 外腹斜筋
- 外肋間筋


前鋸筋の作用

ここからは前鋸筋の作用について見ていきます

前鋸筋の作用は主に肩甲骨を動かすことです。それに加えて補助的に呼吸にも関わります

肩甲骨の動きでは主に以下の3つに関わります
- 外転
- 上方回旋
- 外旋

肩甲骨の動きの種類については別記事でまとめているので、そちらをご覧ください

また前鋸筋の構造の部分で取り上げた様に、前鋸筋は上部・中部・下部繊維と3つに大きくわかれています

それゆえに各繊維で担う作用も若干異なってきます

以下がそれぞれの繊維が強く関わっている作用をまとめたものです
外転:主に中部繊維
上方回旋:主に下部繊維が肩甲骨の動きに作用し、上部繊維が肩甲骨の運動軸を形成するサポート
外旋:全ての繊維

肩甲骨の外転には肋骨と肩甲骨を水平に繋げている中部繊維がより作用すると考えられます

肩甲骨の上方回旋には、下部繊維が肩甲骨を下から持ち上がる様に作用すると考えられますが、この時に上部繊維は回旋する際の運動軸の形成に関与すると思われます

最後に肩甲骨の外旋は、肩甲骨を胸郭に寄せ付けるような力がかかることから、前鋸筋の全ての部位が強く関わると考えられます
まとめ

今回のまとめです!
- 前鋸筋は肩甲骨と肋骨を繋ぎ、上部繊維・中部繊維・下部繊維に分かれる
- 上部繊維:肩甲骨上角、第1〜2肋骨
- 中部繊維:肩甲骨内側縁、第2〜3肋骨
- 下部繊維:肩甲骨下角、第4〜9肋骨
- 前鋸筋は後方に肩甲下滑液包、前方に肩甲骨胸郭滑液包に挟まれている
- 前鋸筋は肩甲挙筋、外腹斜筋、外肋間筋との筋連結がある場合が報告されている
- 前鋸筋の作用は肩甲骨の外転、上方回旋、外旋
- 外転は主に中部繊維が関わる
- 上方回旋は主に下部繊維と上部繊維が関わる
- 外旋は全ての繊維が関わる
参照資料
5 からだの構造と機能Ⅰp.104
6 Atlas of Anatomy p.272
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