はじめに
こんにちわ😄
前回の記事では「中足部の横アーチに機能低下が起きると前足部の横アーチもうまく機能しなくなる」と書きましたが、今回はその理由について書いていきたいと思います
前足部ってどこ?中足部ってどこ?横アーチ?って方は
下記の記事をまずご覧ください😄👇
中足部の横アーチ②:前足部の横アーチとの関係
中足部の横アーチとタイドアーチのおさらい
最初に前回の記事のおさらいを少し😊
「中足部の横アーチ」は橋の構造の1つである「タイドアーチ」と構造が非常に似ています
前回の記事では中足部の横アーチに機能低下が起きると、前足部の横アーチもうまく機能しなくなると書きましたが、今回はその理由について書いていきたいと思います
前足部の横アーチ
まず最初に前足部の横アーチとはどこでしょうか?
前足部の横アーチとは「つま先の付け根の部分」
正確には中足骨頭の部分です
母趾内転筋とタイドアーチ
中足部がタイドアーチ構造をしているのは先ほど述べましたが、
前足部も同じようにタイドアーチ構造をしています
そして前足部では支点同士を引っ張り合う役目は「母趾内転筋(ぼしないてんきん)」が担っています
前足部荷重と母趾内転筋
前足部も中足部も「アーチ状」になっているのは、そちらの方が効率良く体重や重さを支えやすいからです
ではどのような時に前足部に荷重(重さ)がかかるのでしょうか?
このように「かかとが浮く」と前足部に掛かる重さは増えますが、その重さで前足部の横アーチが崩れないようにしているのが「母趾内転筋」です
ただし、「母趾内転筋」というのは足裏にある小さな筋肉です
「かかとが地面から浮く」状態であれば体重のほとんどが前足部にかかりますが、そんなに大きな負荷を小さな「母趾内転筋」だけで支えられるのでしょうか?
その疑問の答えとなるのが「中足部の横アーチ」や「長腓骨筋、後脛骨筋」だと私は考えています
中足部の横アーチ、長腓骨筋、後脛骨筋、母趾内転筋
話を進める前に母趾内転筋の付着部などをおさらいしたいと思います
実はこの「母趾内転筋の付着部と位置取り」というのが「中足部と前足部の関係」を考えるにあたって非常に重要だと考えています
母趾内転筋の付着部、長腓骨筋と後脛骨筋
筋肉が適切に働くには筋肉の付着部である『土台』が安定している必要があります
それは母趾内転筋の場合も同じです
実は母趾内転筋の土台(付着部)を安定させていると考えられるのが「長腓骨筋と後脛骨筋」です
母趾内転筋の位置と中足部の横アーチ
そして母趾内転筋の位置と中足部の横アーチも密接に関わっています
以上の解剖学的特徴から、中足部の横アーチが維持出来ない時は母趾内転筋がうまく働かず、それゆえに前足部の横アーチにも機能の低下が起きやすいと考えています
あれ?結局のところ横アーチがしっかりしていると何のメリットがあるんだっけ?
横アーチがしっかり機能していると以下のようなメリットがあります
- 効率良く体重や重さを支えられるようになる(少ない力で効率良く支えるので疲れにくい)
- 足の力をしっかりと地面に伝えられるので動きやすくなる
- 横アーチが崩れると他の部位で補う必要があり、そういった部位への負荷を減らせる
特にスポーツ選手はしっかりとした横アーチは必要です!
一般の方でも足にトラブルがある方は横アーチが崩れている場合が多いです
参照資料
2 KENHUB:Adductor hallucis muscle
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