こんにちわ😄
今回の記事では長母趾屈筋の走行を振り返りつつ、その走行と足関節背屈制限の関係についてみていきたいと思います
長母趾屈筋と足関節背屈制限
まず長母趾屈筋の付着部を簡単に確認し、その後に走行や背屈制限との関わりについて見ていきます
長母趾屈筋の起始と停止
長母趾屈筋はその名の通り、母趾を屈筋させる筋肉です
長母趾屈筋は大まかに言うと下腿の後面から発生し、足首の後ろを通って母趾に付着する筋肉です
正確な起始は腓骨の後面、停止は母趾末節骨の底面です
長母趾屈筋の走行:足関節後方部
ここから長母趾屈筋の足関節後方部の走行を見ていきます
長母趾屈筋は下腿の後面から足底に向かって走行しますが、その途中で「距骨」、そして「踵骨」にある溝を通ります
その距骨と踵骨の溝をそれぞれ見ていこうと思います
距骨の溝
まずは距骨の溝から見ていきます
踵骨の溝
次は踵骨の溝についてです
長母趾屈筋の走行と足関節背屈制限
距骨と踵骨にある溝を長母趾屈筋が走ることがわかったところで、これがどう足関節背屈制限につながるかと見ていきたいと思います
このように長母趾屈筋の過緊張などは距骨の後方スライド、踵骨の外反をそれぞれ制限する可能性があります
ただ反対に足関節の底屈を安定させ、効率よく力を地面に伝える役割もあります
例えば歩行時の立脚期で前足部に重心が移る際、体重によって足関節には背屈への力がかかりますが、これを距骨や踵骨を安定させながら前足部(母趾)に力を伝えているのは長母趾屈筋の役割が大きいと考えています
まとめ
今回のまとめです!
- 長母趾屈筋の起始は腓骨、停止は母趾末節骨
- 長母趾屈筋は距骨と踵骨にあるそれぞれの溝を走る
- 距骨の溝は後突起の内側突起と外側突起の間
- 踵骨の溝は載距突起の下面
- 足関節背屈時、距骨は脛骨に対して後方にスライドする必要があり、その後方スライドを長母趾屈筋が制限した場合は足関節背屈制限につながる可能性がある
- 同様に、足関節背屈時では踵骨は距骨に対して外反する必要があるが、この動きも長母趾屈筋が制限した場合は足関節背屈制限が現れる可能性がある
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