肩甲挙筋周辺の神経のまとめ

肩・肩甲帯

アメリカ産アスレティックトレーナー(ATC)。リハビリ/トレーニング/治療、どれにおいても『解剖学』の知識と理解は欠かせないと日に日に感じています。解剖学をもっと勉強するため、そして私の知識が誰かの為になればいいなと思いブログを書いています!

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こんにちわ😄

今回の記事では肩甲挙筋周辺にある神経についてまとめていきます!

肩甲挙筋は現代社会では過緊張になりやすい筋肉の1つで、その過緊張は周辺にある神経への圧迫にも繋がる恐れがあります

参照資料1

肩甲挙筋周辺の神経のまとめ

肩甲挙筋周辺には副神経(CN-Ⅺ)、肩甲背神経、頚横神経、大耳介神経、小後頭神経の5つです

<肩甲挙筋周辺にある神経>

  • 副神経
  • 肩甲背神経
  • 頸横神経
  • 大耳介神経
  • 小後頭神経
  • 鎖骨上神経

副神経

副神経は11番目の脳神経です

参照資料2

頸静脈孔という側頭骨と後頭骨の間にあるスペースから神経が出てきます

そこから下の写真のように肩甲挙筋の前方を下降しながら僧帽筋と胸鎖乳突筋に向かいます

参照資料2

肩甲背神経

肩甲背神経はC3-5(C4-5との記載もあり)から出てくる神経です

参照資料3

写真のように肩甲挙筋の内側縁を下降します

肩甲背神経は肩甲挙筋と大菱形筋、小菱形筋を支配します

頸横神経、大耳介神経、小後頭神経、鎖骨上神経

上記4つの神経は全てErb’s pointと呼ばれる箇所から表層に出てきます

そしてこのErb’s pointは胸鎖乳突筋の上部の後縁にあり、その深層には肩甲挙筋や斜角筋群があります

参照資料4

頸横神経はErb’s pointから胸鎖乳突筋の表面を水平に横断して頸部側面〜前面の感覚を支配します

参照資料5

大耳介神経はErp’s pointより耳の方に上がっていき、耳の後方や耳下腺に枝を伸ばします

参照資料5

小後頭神経は後頭部の方に向かって進み、後側頭部の感覚を支配します

参照資料6

鎖骨上神経はErb’s pointより扇状に幾つかの枝を分けながら下降していき、鎖骨や肩上面の感覚を支配します

参照資料4

まとめ

今回のまとめです!

<肩甲挙筋の周辺に位置する神経>

  • 副神経
  • 肩甲背神経
  • Erb’s pointより表層に出てくる神経
    • 頸横神経
    • 大耳介神経
    • 小後頭神経
    • 鎖骨上神経

参照資料

1 ネッター解剖学アトラス原書第5版 p.26

2 ネッター解剖学アトラス原書第5版 p.31

3 からだの構造と機能 Ⅰ p.128

4 Atlas of Anatomy p.582

5 ネッター解剖学アトラス原書第5版 p.31

6 ネッター解剖学アトラス原書第5版 p.171

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