
こんにちわ😄

今回は鼠蹊部にある「筋裂孔」と「筋裂孔を通過するもの」についてまとめようと思います
筋裂孔と通過するもの

まず初めに「筋裂孔」とは何か?、次いで「筋裂孔を通過するもの」を見ていきます
筋裂孔とは?

筋裂孔は「筋肉」、「裂隙(すきま)」、そして「孔(穴)」から出来ている用語ですが、その名の通り鼠蹊部にある「筋肉が通るスペースです」(本当は筋肉以外も通ります)


筋裂孔はスペースなので周りから囲まれていますが、囲っている組織は主に以下の3つです
<筋裂孔を形成しているもの>
- 鼠径靭帯
- 腸恥筋膜弓
- 骨盤

これら3つの組織がどう筋裂孔を形成しているかを見ていきます

筋裂孔は大きく分けて天井と床があります

天井は鼠径靭帯と腸恥筋膜弓、床は骨盤が形成します


また鼠径靭帯はASISから恥骨結節に向かって伸びているので、筋裂孔の外側端はASISになります


そして筋裂孔の内側端は腸恥筋膜弓が付着する恥骨隆起になります

<筋裂孔とは?>
- 鼠蹊部にある筋肉などが通過する為のスペース
- 上縁は鼠径靭帯と腸恥筋膜弓、下縁は骨盤、外側端はASIS、内側端は恥骨隆起によって形成される
筋裂孔を通過するもの

筋裂孔が何によって形成されるか分かったところで、次はそのスペースには何が通るかを見ていきたいと思います

もう既に写真で掲載してありますが、筋裂孔を通過するものは以下になります
<筋裂孔を通過するもの>
- 腸腰筋(大腰筋と腸骨筋)
- 大腿神経
- 外側大腿皮神経


大腿神経は腸腰筋の表層を通過します

鼠蹊部では大腿静脈と大腿動脈も通過しますが、大腿神経が筋裂孔を通過すると覚えておけば神経は動静脈よりも外側に位置すると覚えやすいかと思います

また筋裂孔を通過する訳ではありませんが、腸恥包という滑液包も腸腰筋と骨盤の間に存在しています
まとめ

今回のまとめです!
- 筋裂孔は鼠蹊部にある筋肉などが通るスペース
- 筋裂孔は上縁は鼠径靭帯と腸恥筋膜弓、下縁は骨盤、外側端はASIS、内側端は恥骨隆起によって形成される
- 筋裂孔を通過するものは腸腰筋、大腿神経、外側大腿皮神経
- 腸腰筋の後方には腸恥包も位置する
参照資料
2 からだの構造と機能 2 腰椎 骨盤 股関節 下肢 p.70
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