
こんにちわ😄

今回は膝の半月板の動きについて見ていこうと思います!

膝の半月板の機能は「衝撃の吸収」や「荷重の分散」などが挙げられますが、その機能をしっかり担うためにも膝の動きに合わせて半月板自体も動く必要があります!
膝関節の動きと半月板の動き
半月板のおさらい

膝の半月板の動きを見ていく前に、簡単に半月板についておさらいしていきます

膝の半月板は内側と外側にそれぞれ1つずつあります


この写真のように内側半月板の方が外側半月板よりも前後に大きい形になっています
屈曲と伸展

まずは膝が屈曲、そして伸展した時の半月板の動きを見ていきます


このイラストのように膝の屈伸時には半月板は内外側同じように動きます

膝の屈曲時には半月板は脛骨に対して後方に移動し、膝の伸展時では半月板は脛骨に対して前方に移動します
膝の動き | 半月板の動き |
膝の屈曲 | 半月板は後方に移動 |
膝の伸展 | 半月板は前方に移動 |

「屈曲=半月板は後ろへ、伸展=半月板は前へ」。これ自体はシンプルかと思います

ただ、この動き自体を覚えるよりも半月板の解剖学的特徴も一緒に知っておくと、半月板の動きは覚えやすいかと思います

半月板の後角には半膜様筋と膝窩筋が付着します


半膜様筋と膝窩筋はどちらも膝の屈曲に作用しますが、これらの筋肉は半月板に付着していることから、膝の屈曲だけでなく、半月板も後方に引っ張ります


膝の伸展時には膝蓋骨と半月板前角に付着している半月膝蓋靭帯が同じような役割を担います


膝の伸展時には大腿四頭筋によって膝蓋骨が上方に引っ張られますが、膝蓋骨が上に引っ張られれば半月膝蓋靭帯を通して半月板も前方に引っ張られます


以上のことをまとめると以下の表に表すことが出来ます
膝の動き | 半月板の動きに関わる組織 | 半月板の動き |
膝の屈曲 | 半膜様筋と膝窩筋 | 半月板は後方に移動 |
膝の伸展 | 半月膝蓋靭帯(膝蓋骨を通して) | 半月板は前方に移動 |
内旋と外旋

膝は屈伸の他にも内旋と外旋の動きがあります

内旋時、外旋時にも半月板は動くので、ここからはその動きを見ていきます

まずは膝の内旋時(脛骨の内旋)の半月板の動きからです


このイラストのように膝の内旋時では内側半月板は前方に、外側半月板は後方に動きます

屈伸時とは違い、半月板は内外側で反対方向に動きます

膝の外旋時(脛骨の外旋)ではこれと逆のことが起きます


先ほどとは逆で内側半月板は後方に、外側半月板は前方に動きます
膝の動き | 半月板の動き |
膝の内旋 | 内側半月板は前方に移動、外側半月板は後方に移動 |
膝の外旋 | 内側半月板は後方に移動、外側半月板は前方に移動 |

内外旋時の半月板の動きは屈伸時と違い、少し覚えにくい気がします

特に内側と外側の半月板が内旋時と外旋時では反対に動くので、どっちがどうだったかは迷ってしまうかもしれません

これに対処方法(覚えた方)としては、大腿骨の動きとして考えると少し覚えやすいかと思います

膝が内旋すると言うと通常は脛骨が内旋することをイメージするかと思います

ただ、脛骨が内旋する時は大腿骨側から見たら「大腿骨の外旋」とも言えます


つまり「膝の内旋」=「大腿骨の外旋」として考えます

大腿骨が外旋すれば、大腿骨の外顆は後方に移動し、内顆は前方に移動します

そしてこの外顆と内顆の動きと内外側の半月板の動きがマッチします


これと同じことが膝の外旋時にも言えます

「膝の外旋」=「大腿骨の内旋」として考えると、大腿骨の外顆は前方に、大腿骨の内顆は後方に移動します

そしてこの大腿骨の動きも半月板の動きにマッチしてきます
膝の動き | 大腿骨の動き | 大腿骨内外顆の動き | 半月板の動き |
膝の内旋 | 大腿骨の外旋 | 内顆は前方、外顆は後方 | 内側半月板は前方、外側半月板は後方 |
膝の外旋 | 大腿骨の内旋 | 内顆は後方、外顆は前方 | 内側半月板は後方、外側半月板は前方 |
まとめ

今日のまとめです!
- 屈曲→半月板は内外側共に後方へ移動
- 伸展→半月板は内外側共に前方へ移動
- 内旋→半月板は内側は前方に、外側は後方に移動
- 外旋→半月板は内側は後方に、外側は前方に移動
参照資料
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