股関節回旋時の大腿骨頭の滑りの方向

股関節

アメリカ産アスレティックトレーナー(ATC)。リハビリ/トレーニング/治療、どれにおいても『解剖学』の知識と理解は欠かせないと日に日に感じています。解剖学をもっと勉強するため、そして私の知識が誰かの為になればいいなと思いブログを書いています!

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こんにちわ😄

今回の記事では股関節の回旋動作の際に起こる大腿骨頭の滑り運動の方向について考えていきます

股関節の回旋動作:滑りの方向

股関節は肩関節と同じく球関節なので、凹凸の構造があります

寛骨臼が凹側で大腿骨頭が凸側です

それゆえに大腿骨頭が寛骨臼に対して動く場合、関節包内運動が起こります

ここでは股関節回旋動作の際の関節包内運動、特に滑りの方向について考えていきます

股関節は3つの違う肢位での回旋動作を見ていきます

  1. 解剖学的肢位の股関節
  2. 股関節90度屈曲位
  3. 股関節90度屈曲+水平外転位

なお、膝関節は全て90度屈曲位で保った状態で股関節回旋動作を行なっていきます

解剖学的肢位の股関節での回旋動作

解剖学的肢位での股関節回旋動作は以下のように動きます

股関節外旋時には大腿骨頭は寛骨臼に対して前方に滑ります

反対に股関節内旋時には大腿骨頭は寛骨臼に対して後方に滑ります

股関節90度屈曲位での回旋動作

股関節90度屈曲位での股関節回旋動作は以下のように動きます

股関節外旋時には大腿骨頭は寛骨臼に対して上方に滑ります

股関節内旋時には大腿骨頭は寛骨臼に対して下方に滑ります

股関節90度屈曲+水平外転位での回旋動作

股関節90度屈曲+水平外転位での股関節回旋動作は以下のように動きます

ここでの水平外転角度は内転筋群などの伸長性によって決まってくるので個人個人の水平外転角度は違ってきますが、股関節の滑りの方向に違いはありません

股関節外旋時には大腿骨頭は寛骨臼に対して上方に滑ります

股関節内旋時には大腿骨頭は寛骨臼に対して下方に滑ります

まとめ

今回のまとめです!

<股関節回旋動作時の大腿骨頭の滑りの方向>

外旋内旋
解剖学的肢位前方後方
股関節90度屈曲位上方下方
股関節90度屈曲+水平外転位上方下方

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